代表者メッセージ

「無名の若者の創業期に投資し、成長を支援する。」

創業来変わらぬ、当社が最も大切にしている事業目的です。
2003年5月20日に会社を設立して以来、銀行、商社、政府、上場企業や個人から出資を受け、スタートアップに特化した4つのベンチャーファンドを運営し、約40社への投資を行って参りました。1社当たりの投資額は1,000〜7,000万円程度です。時には創業前から、あるいはまた事業化の一翼を担いながら、IPOは勿論、メジャーなサービスへと発展した投資先も多数あります。起業とは、自由と挑戦そのものであり、結果として当事業は高い収益をあげ始めています。

「世界最高水準のファンドパフォーマンスを実現する。」

これも、創業以来掲げている重要なメッセージです。
出資者に対ししっかりと分配しお返ししていくこと自体が重要であるのは勿論のこと、それが実現できなければ、冒頭に掲げた最も大切な事業目的、すなわち「無名の若者の創業期に投資し、成長を支援する」を、果たし続けることができなくなります。今のように、起業に追い風で環境の良いときは支援会社や制度も増えますが、それを継続させるには、結果を残す以外ありません。
今後も、ファンドを通じたインキュベーション(イノベーション)事業を、重要な部門の一つとして強化して参ります。

一方、起業や創業は、ベンチャーファンドから投資を受けて行う起業家のためだけのものではありません。それはむしろ一握りの人たちです。多くの場合店舗の形態を取る独立開業は、全国津々浦々で、自分の生まれ育った街で、あるいは都会に出て、もっと頻繁に、日常的になされています。これは世界中で同じだと思います。

「日本の食と農で地域を豊かに、そして世界へ。」

これが3つ目の事業目的です。
そのようにして新規に開業する、より多くの方々にサービスを提供し、事業の成功に貢献するため、当社は2年前に「ベリーベリースープ」のフランチャイズ本部である株式会社スープアンドイノベーション(長野県本社、資本金20百万円)を子会社にしました。
投資時には10店ありませんでしたが、社長の室賀さんと皆の活躍により、今では30店を超えるまでになっています。メガフランチャイジーの加盟もありますが、殆どは、若い個人のオーナー様です。
8月26日には東京初の直営店を、高円寺中央公園店としてオープンしました。

上記のように、当社は2年前からグループ経営に移行し、他に持ち分法適用会社が1社あり、店舗でのアルバイトも含め40名の役職員で運営しています。今後も、理念と事業目的に合った会社をグループにしていく方針です。その際、可能な限り創業者に経営を継続していただきたいと考えています。言い方を変えると、そのような経営者のいる会社をグループ化していきたいと思っています。あるいは、事業とブランドを自ら、ゼロから創るチャレンジも開始しています。それによって、

「世界最強の経営者集団を作る。」

世界最強の経営者集団を作る。

これが、グループとして実現したい、一番新しい事業目的です。
ファンド投資先の起業家として、フランチャイズオーナーとして、そしてグループ会社の経営者として、皆様との新たな出会いを楽しみにしています。

何卒よろしくお願い申し上げます。

2014年9月10日

 山本 亮二郎